オランダ留学の記録

アムステルダムで過ごす5ヶ月間をここに書き留めていきたいと思います。

ラボでの生活スタート

ついに、海外での研究生活スタート

いよいよ、研究室に行き始めました。

初めての留学なので、ラボの人とちゃんとコミュニケーションがとれるかドキドキ。

今回は、交わした会話や感想などを綴っていきたいと思います。

 目次

 

コミュニケーションの基本・挨拶

めちゃくちゃ緊張しつつ、ラボに着くと、、、

 

 

 

誰もいない!!笑

私がお世話になるグループは身分によっていくつかの部屋に分かれているのですが、

朝の10時半なのに、なぜか全部閉まっていました。

え〜どうしよ〜〜、、と思いつつ壁に貼ってあるポスターなどを眺めて待つこと15分。

 

ついに、一人の先生がやってきました。一度お会いしたことのある先生だったので、お互いすぐ気付きました。

私の面倒を見てくれる先生は到着が遅れるとのことで、別の部屋で待つようにと、部屋に通してくれました。そして、秘書さんを紹介してもらったり、お茶を持ってきてくれたり。

 

こちらは緊張しすぎてやや挙動不振でしたが、向こうは留学生や短期のインターンシップ生には慣れっこなので、御構い無し。ちゃきちゃき事を進めてくれました。

 

その後、私の担当の先生が現れ、私の留学生活はスタートしました。

 

最初の2,3日はとにかく挨拶、挨拶、挨拶。ひっきりなしに知らない人に出会って、自己紹介の連続です。こちらの人はラウンジでコーヒーを飲みながらおしゃべりする文化があるため、一日中コーヒーを飲むはめになり、お腹を壊すこともありました。笑(その後、2回に1度は白湯を飲むことにしました)

 

英語に不安がある方は、思いつく限りの自己紹介文を考えていった方がいいかもしれません。それから、相手への質問文も。

海外で尋ねてはいけないこと・尋ねる習慣がないことをチェックしておくのも大切でしょう。欧米では年齢や血液型はあまり話題になりません。(日本人ってなぜか血液型占い信じてるよねwwwwっていう話題はしばしば出ます。笑)

 

でも、何より大切なのは笑顔!!!だと思います。英語が十分でなくても、明るく、臆せず積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢を見せることが何より重要です。

こちらの大学では、英語が苦手なアジア人学生はそれなりにいるので、周囲も慣れています。言語距離が遠いし、地理的にも人口構成的にも英語が遠い存在であるアジア人学生への理解はそれなりにあります。しかし、そこで心を閉じてしまうのではなく、なんとか信頼関係を築こうと努力することが非常に評価されます。それに、そうした方が英語の伸びも確実に早いと思います。

お土産

しかし、オランダでは実はお土産を渡す習慣があまりありません。特にちょっと高価なものを渡してしまうと、「なんだこの人は?なにかの賄賂か?何をたくらんでいるのか?」と思われかねません。渡すとしたら、ちょっとしたスナックなどが好まれると思います。

 

そこで、日本人お得意の「キットカット抹茶フレーバー」を持って行きました 。どやっ

 

こちらの人も日本のお土産で抹茶チョコをもらうことはたまにあるようで、

「あ〜、あの緑のヤツね!笑」と笑顔で受け取って食べてくれました。よかったー。

自己紹介

具体的に何を聞かれたか、羅列してみたいと思います。

  • 日本のどこから来たの?東京?
  • これまで海外に住んだ事ある?今回が初めて?
  • 研究テーマなに?興味のある分野は?
  • バックグラウンド(過去の研究)は?
  • スポーツするの?趣味は?
  • どっか旅行する予定ある?
  • 先週末は何したの?今週末は何するの?
  • 家族は遊びに来るの?
  • こちらの生活は慣れた?ここでの生活はどう?

ありきたりですが、いざ英語でさらっと答えられるかというと、(少なくとも私の場合は)詰まってしまいます。笑 あらかじめフレーズやこれらに関連する話題を用意しておけば、だいぶ気が楽になるかもしれません!

相手について聞く

せっかく日本ではなかなか会えないような人たちと話ができるので、貴重な話が聞けるチャンスです。相手は現地の人とは限りません。大学はインターナショナルな環境なので、ヨーロッパ各地、アフリカ、中東、アジア、アメリカ、カナダ、南米など様々なバックグラウンドを持つ人達がいます。

ここには何年住んでるの〜?とか、オススメの観光スポットは〜?ここら辺においしいレストランある〜?とか聞くと、色々教えてくれます。

ランチタイム

私の所属しているグループでは、みんなで一緒にランチを食べる習慣があります。ほとんど毎日です。 天気がいいと、外へ繰り出します。中庭のベンチやスカイルーフなど、素敵な場所でみんなでわいわい。ピクニックしているようで、のどかで楽しいです。

お昼ご飯のメニューは人によって様々で、毎日ピザの人、お弁当を持ってくるアジア人学生、フルーツとチーズしか食べない先生、マッチョになりたくてひたすらタマゴの白身を食べる男の子など、、なんでもあり、です。笑

世間話

グループ内でこれまで話題になったことを羅列してみました。

  • 祝日について(祝日の名前・祝日ができた由来・人々の過ごし方など)
  • テロについて
  • ヨーロッパの歴史(完全に盲点だった、ほとんど話についていけない、、涙)
  • 難民問題
  • 政治(最近だとやはりトランプさんやその側近達)
  • メディアの偏向報道について(とくに中国人留学生との間で盛り上がる笑)
  • 日本の原発事故(エネルギー政策に関しては全般的によく話題になる)
  • 学内のカリキュラムやシステム(多くは愚痴。笑)

皆さまインテリなので、英語で永遠にこれら難しい話題について高速で語り合っています。私はギリギリ内容が分かることもあれば、何を言っているのかさっぱりわからないことも、、多分TOEIC900あっても話題についていくのはなかなか厳しいと思います。もちろん個人差あると思いますが、英語力だけでなく、普段日本語でどれだけこれらの情報収集しているか、しっかり意見を述べているか、が重要になってくると思います。日本人同士だとなかなかしないですよね。ヨーロッパの歴史なんて理系の私からすると習った覚えすらありません。笑

ディスカッション・研究の話

当然ですが 研究しに来たので、研究の話はたくさんします。

まず、事前に用意した方がいいもの

  • 自分の研究の説明(1分バーション)
  • 自分の研究の説明(5分バーション)
  • 自分の研究の説明+スライド(30分バーション)

グループミーティングなどで、自己紹介がてらに研究紹介して!とさらっと頼まれます。こちらは冷や汗ものです。笑

準備って本当に大事です。留学前は手続きや荷造りで忙しいですが、このような地道な準備もお忘れ無く!!

 

その他の質問は、

  • リサーチクエスチョンは何か?
  • これまでこなしたプロジェクト
  • 今取り組んでいるプロジェクト
  • 留学中に行うプロジェクト
  • 今困っていること

これらのことがしっかり言えれば、グループの人たちがたくさんアドバイスくれます。激しい議論が始まってあっという間に1時間くらい経ってしまいます。スライドを予め用意しておくと、説明がより簡単になります。文字は多くしすぎないことがポイントです。

 

私が感じたのは、こちらの方々は学生含めクリティカルシンキング(批判的に考えてみること)が浸透しているということです。ミーティング中は、かなり手厳しい意見がバシバシ飛んできます。それは決して「あなたの研究がダメだ」という意味ではありません。「自分はあなたの研究に興味をもって真剣に考えている」「もっといい研究になるかもしれない」「もっと重要なことが潜んでいるかもしれない」というポジティブなメッセージです。留学生でショックを受けてしまう人もいるようですが、あまり落ち込まないように。(とはいっても、やはり辛い。笑)

 

以上、留学生活初期のまとめでした。少しでもみなさんの参考になれたら嬉しいです。